あなたは、ポートフォリオの作り方をご存じだろうか。
ポートフォリオとは、あなた(個人)または法人の安全資産と危険資産の保有率を表したものです。
ポートフォリオの作り方は、自分の資産状況を知る上で重要な指標となります。
自分のポートフォリオを可視化することで、
これからどうやって資産の作り方をしていけばいいのかが見えてきます。
今回は、ポートフォリオの作り方についてご紹介します。
目次
元本保証の考え方とは
資産を形成し、投資を始める場合、
やはり元本保証の金融商品に投資したいもの。
でも、
元本保証されている金融商品はごく限られています。
ならば、自分で元本保証の作り方を学んでポートフォリオの可視化をしていきましょう。
もしも、投資に使えるお金が100万円あったとします。
この100万円の中から、守りの投資と攻めの投資の比率を考えるんですね。
守りの投資とは、安全投資です。
国債などリスクを取らない投資をします。
攻めの投資とは、リスクをとる投資です。
FXや株式投資などを積極運用していきます。
ここで元本割れが発生しないように投資をかけていくんですね。
例えば、
投資額100万円のうち、90万円を年利3%の守りの投資に回します。
残りの10万円を攻めの投資に使うんです。
守りの投資である90万円は5年間保有するとどうなるのか。
90万円を守りの投資として年利3%運用で回すと、利子として年間2.7万円つきます。
そうすると、5年後にはどうなるのか。
年利3%で運用していると5年後には13.5万円の利子が付いて戻ってくるんです。
なので、例え攻めの投資で10万円全て損失となったとしても、
5年間保有することによって、100万円で投資していた資産が103.5万円になって戻ってきます。
このような考え方、
元本保証を考えたポートフォリオの作り方を学ぶことによって、
リスク回避した投資ができるようになります。
もちろん、攻めの投資が成功すれば、
さらにそのまま利益に乗せることができます。
投資をする際に、まず自分のポートフォリオを可視化し、
元本保証を計算してバランスをとることが大事です。
どっちに転んでも利益になる投資をすれば、
リスクは最小限に回避できますよね。
シニアとイクニティの考え方とは
先ほどお話しした守りの投資をシニア。
攻めの投資をイクニティと呼ばれています。
スイスのプライベートバンクにお金を預ける場合、
まず最初に聞かれるのは
「何年置いておけますか」
つまりは、元本を得るのに何年預けることができるのか。
自分の中でポートフォリオを決めておけば、
投資に使える金額はいくらで、
何割を守りの投資をして攻めの投資をいくら回すのかを決めることができます。
その守りの投資でどのくらいの期間保有するかによって
元本を超える利益を得られるのか、あらかじめ設定しておくことが大事になります。
「何年置いておけますか」と聞かれるのは、
保有期間によってシニアとイクニティの比率が変わってくるからなんです。
例えば、
極端な例ですけれども
投資できる額が100万円で年利3%運用で30年保有としたときは
シニアとイクニティの割合が5:5の比率で組めます。
なので、年利何%運用で何年満期に設定するかどうかでシニアとイクニティの割合を決めるんです。
こう考えると、
何も証券会社が勧めてくるファンドに頼ることなく、
自分でポートフォリオを設計して運用することができてしまいます。
自分の中で絶対大丈夫なものに投資をすることができるんです。
守りの投資は何を選ぶべきか
では、守りの投資はどんなものに投資をすべきなのでしょうか。
おすすめは、
ETFです。
ETFとは
日本では、上場投資信託と呼ばれています。ETFは、日経平均株価やTOPIX、NYダウなどの指数に連動するように運用され、
いわゆる投資信託の一種です。証券会社に口座を開くことによって、株式と同じように売買できます。
ETFは、
証券会社で銘柄が付いていれば売買できます。
少額投資が可能で、最低1万円から投資することができます。
投機と呼ばれる灯油、金、コーヒー豆、とうもろこしなどの資源を投資することができ、
興味ある銘柄に少額を分散して投資することが可能なんです。
ETFに投資する目的は安定利回りです。
利回りを考えずに安定を求めてリスクを分散して投資します。
実は、
預金するよりもよっぽどETFを買っていた方が安全なんです。
いろんな投資を分けて運用することでリスク回避になります。
一本に絞って投資を集中化していると博打をしているのと同じです。
なぜ投資信託ではなくETFがおすすめなのか
では、なぜ投資信託ではなく、ETFがおすすめなんでしょう。
それは、普通の証券会社で売買できるからです。
しかし、証券会社の窓口ではETFは絶対に勧められない。
ETFの代わりに投資信託をすすめられます。
証券会社などは投資信託を売りたい理由があるんです。
それはなぜか。
投資信託を売らないと手数料がもらえないからです。
ETFだと100万円の投資をするときの手数料は1000~3000円、
売るときにも同じ手数料なので2000円~6000円ほど売買で手数料がかかります。
一方、投資信託は買う前に手数料を5000~15000円かかるのとは
別に管理手数料として5年だとおよそ75,000円ぐらいかかるんですね。
ノーロードで手数料を取らない案件もありますが、ほとんどの場合は
1%~1.5%かかる2.信託報酬がかかる
なので、投資信託を買うと、勝ってても負けてても毎年手数料をとられてしまう。
投資信託は、勝っていても何割か証券会社に持っていかれてしまうんです。
そういったことから、
ETFで少額を分散投資する方がおすすめです。
ぜひ、守りの投資となるETFで分散投資をしたうえで、
攻めの投資を形成して、ポートフォリオを可視化し、資産のバランスをとりましょう。